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平嶋健太郎

Author:平嶋健太郎
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先日、紀中の漁師さんからいただいた
天然?のキジハタの幼魚をご紹介します。


まずは、体長が3センチ以下。
キジハタ 幼魚 2

もうキジハタ模様が出ていますが、かわいいです。


続いて、体長4センチ以下。
キジハタ 幼魚 

ちょっと風格が出てきていますが、
まだまだ、かわいい。

この個体は模様もくっきりで鮮やか。


最後は、体長6センチ以上。
キジハタ 幼魚 5

もう、ちょっと太々しい感じが(笑)
そのお腹の中には、何が!
(さっきまで一緒にいたニジギンポの姿が見えないのですが(汗)

もう立派なハタ科としての本能が さく裂した後のようです・・・・


放流していない地域ですが、今年はキジハタの幼魚が多いようです。
私も、野外でよく見ます。

たまたまなのか、
そういう年なのか、
何か起こっているのか。
中紀

ちょっと、気にしても良いけど、
採集バケツの中で、一緒に入れた貴重なハゼを食べられたら・・・・




捕まえても、やはり放ってしまうだろうなあ・・・・
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2023/09/24(日) 18:36 |
和歌山県の北部を流れる紀の川には、
かつては、「紀州藩のお墨付き」を受けていた
川漁師の「茜屋(あかねや」さんがいます。

そのアユ漁の技の代名詞でもある「紀州小鷹網」は、あまりにも有名ですね
(「某釣り漫画」にも登場するほど)


先日、その「茜屋」を継ぐ方より、「ゴリ取り漁」を見せて頂きました。
念願かなって、やっとタイミングが合いました!

川


はじめは、「ゴリふみ」

ちょっと「ちり取り」に似た小型の網を川床に着けて、
ゆっくりと川床を踏み歩いて、網にゴリ(主にヨシノボリ類)を追い立てます。
ゴリ7 

うまくいくと、遡上中のハゼの子がたくさん入ります!

気が急くのか、
無駄な殺気のため(笑)か、私の時にはあまり入らず(泣)

同行した揖学芸員、高田学芸員の方がゴリが入ります


ギギ 
まあ、私がやると、ギギとかカワムツとかは入るので、
そっちの方が茜屋さんに珍しがられる始末・・・

いや、
ハゼで結構です、

ハゼが良いです!!




気を取り直して、モンドリ)。

「ごりのモンドリ漁」です!()
ハゼもんどり


漁業権のある川漁師さんの指導の下、安心して設置に励みます(笑)

大の大人5人がかりで川床をいじって設置終了!
ゴリもんどり  ゴリもんどり2

水の通り道を誘導して、遡上するハゼをモンドリへと、誘い込みます!
ゴリもんどり3 


結果は、ご覧の通り(一部です)
ゴリ6


ちなみに、今回採れたゴリ(ハゼ)はほぼカワヨシノボリでした!
(全個体を確認できていないので、すみません)

知っているようで まだまだ、紀の川のことを知らないと思いました。

次回は、いよいよ「投網編?」
いまの業務業況だと、いつになるやら・・・・(汗)

2023/09/22(金) 17:55 |
10月末に古座川町で行われる講演これ↓)の取材を兼ねて、
古座川方面へ行ってきました。
               さんしょ




古座川は、良いですね。
魚も多いし、水もきれいだし、
     古座川 


ボウズハゼ「滝登り」で有名な滝の拝もあるし。
滝ノ拝 



いつも「水回り」しか見ていないから、
目先を変えて、奇岩にも注目!

一枚岩 
ご存じ、「一枚岩」

巨大な岩が、川辺に立っています!
一枚かどうかはともかく、巨大ですよ~

続いて、「虫食い岩」
虫食い岩 虫食い岩3 
古座川の下流域には、こういう岩が多く見られます。
これもかつての古座川周辺の火山活動の影響のようです。

不思議な形をしていますが、
水中に会ったら魚やエビが住み着きそうです・・・


さて、それなりにネタも仕入れて
講演の準備をしないと・・・・

この先の予定も非常に詰まっているので少々焦っています(汗)




2023/09/21(木) 18:22 |
先日、近所の漁港から入ってきた生物の中に
ツノウミフクロウオキノテヅルモヅルがいました。

オキノテヅルモヅル、
良い感じですので、早速展示水槽へ。

それにしても、
最近、ツノウミフクロウが多い気がします。
ツノウミフクロウ 3 オキノテヅルモヅル 3
ツノウミフクロウも「イソギンチャク退治要員」として、水槽へ!


翌日、収容した水槽を見ると、
小さなヒモの様なものが水面近くで動いています。


鉢抜け
鉢抜け2
ゴカイ類のばち抜け(繁殖のための遊泳行動)です!!

野外では、たびたび見かけますが、
水槽内でも、「ばち抜け」が起こるんですね。


ミノカサゴ 幼魚 

野外ならスズキやハゼが、「ゴカイの食べ放題」状態に大騒ぎしますが、
水槽のハナハゼやミノカサゴは、全く興味を示していません。

こちらも
ちょっと驚きです。

2023/09/15(金) 15:44 |
紀の川市の ため池のシマヒレヨシノボリ
高田学芸員が、採集してきてくれました。

シマヒレヨシノボリ メス   シマヒレヨシノボリ オス
この時期でも、まだまだ婚姻色が良く出ています。
あまり外来魚のいない ため池の個体群のようです。

紀の川市のシマヒレヨシノボリの標本は、既にいくつか当館にも登録していますが、
今後、どのような研究に使われたり、
どのような標本(雌雄、サイズ、保存状態、産地の違い等)が必要とされるか
わからないので、普通種と言えども ある程度は必要です。


いや、普通種だからこそ、油断して
これまで標本の蓄積がすくなく、今後のために大事な標本になるかもしれません。

まして、2000年以降に記載された種ですから、なおのこと。

紀北地域では「普通種」でも、全国的には、全然「普通」でないことも・・・

シマヒレヨシノボリ メス顔

普通種と云う勿れ、
博物館標本は、どれも大事です。


2023/09/13(水) 17:40 |
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